君の誕生日
ホントはね、彼女として
君をとびっきりの笑顔にしたかった
君の誕生日
たまたま、君の所属している部活の引退試合
もし、彼女だったら
応援に行って、試合で勝って
今までで1番の誕生日にしたかった
でも私…君の彼女じゃないから。
何もしてあげられない
どうしよう。すごくすごく悩んだ
せめて、誕生日メールしなくちゃ
急いでケータイをとって
メールした。
「誕生日おめでとう!試合どおだった?」
君はものすごく上手だからもちろん勝てた!!
自分の中でそう思っていた
君からのメール
ケータイがチカチカひかり
私はドキドキしながらケータイを手に取った
いつもは返信遅いのに
今日は早いな
そう、不思議に思いながら
メールをみた
君からは
「負けた」
そう3文字だけ、絵文字も1つもなく
私は、涙があふれてきた
もう、放課後には君の姿が見れないんだ
まだ部活を引退していない私
今日で引退してしまう君
放課後の君の姿、もう見れないんだ…
せっかくの君の誕生日だったのに…
1番の笑顔が見たかったのに
もし今、私が君の彼女だったら
悲しい思いをしている君のそばに
いてあげられたのにな…
君の悲しみ、半分もらえたのにな…
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