君がいない現実

もうすぐだね。

…君の、卒業式。

…もうすぐ。
君はこの学校からいなくなって

……もぅ、会うことも
無くなっちゃうんだよね…?

考えたくないよ。そんなこと。
…なんて、一年前はそんなこと考えて

いつかは君と会えなくなるって
そういう現実から
目をそらそうとしていた。

君と会えなくなることなんて
想像もできなかったし、したくなかった

けれど。

君とほとんど会わなくなった今。

…どうやら…
私は、君と会わない生活に慣れちゃったみたいで。

だからかな。
ちょっと会えただけで
君の姿を見られただけで
少し喜んだり

全校集会とかあったら
君の姿を探したりとかしてたけど

けど。

慣れたとはいえ。

やっぱり
君が学校からいなくなるのは
とても…寂しい。

けれどいつか。

君がもういない
その現実にも

…慣れちゃう日が、来るのかな?

もし、そんな日がきたら。

…それは、
私の恋が
私の想いが

消えてしまった、証拠でしょうか…?


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