光月

この想いを花に映し
色に消してしまえば
ため息さえも闇にかわり
儚ささえも
恥じらうというのに

届かぬ先に笑顔を写し
声さえ光に飲まれ
また一つ消えてゆく

声もなく
腕もなく
月明かりさえ逃げて
鳥は去った

深い霧の中さえ
光を避けて
心の音楽さえ
夜空をさまよう


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