光を持つ彼ら


幾千の光りが私を照らす
然しそれをじっと見れば
凍った事象にただ一つの光が反射して
キラキラと輝いている事に気付く
千は祖の一よりなり
一は永遠に一のまま
されど、永遠の長さを誇る
今日もその一は先端を伸ばしてゆく


凍れる輝石を見つめると
彼らは何やら問いかけてきます
何やら英雄のような淫靡なような気持で
多少と言わず興奮して近づくと
彼らは何やらメッセージをよこしてきます
それは非常に真っ直ぐなのもあれば
非常に曲がりくねったものもあります
非常に元気なのもあれば
非常に静かなのもあります
私はそれを熱っぽく聴き
時に冴えた目でそれを見つめ
何度も
何度も
そしてまた聞こえてきます

輝きの 表皮に映る 我が体
       醜悪のごと 対にありけり


コメント

  1. 最近、月に吠えらんねえ、という漫画を買いました。
    やはり彼らのような詩人の作品を数多見ると創作意欲が出るものです。
    彼らの足元にも及ばない作品でしょうが、見た人が何かしら面白いと思っていただければ幸いです。