休み時間の奇跡

君のいるクラスの扉を開ける

そのクラスの友達はたくさんいるのに

目に真っ先に飛び込んでくるのは

君の姿で

話したい

話したい

だけど直視できない

視線を違うところに移す

だけど必ず端っこには君を

他の女の子の友達に寄り道をする

だめだ

だめだ

このままじゃあ

どうか勇気が消えてしまう前に

頑張れ

頑張れ

あたし頑張れ

君はもう傍に

行ける

行ける

あっ

君の座ってる席の前に立ったとき

君とあたしは目をあわせた

あたしが笑うと

君も笑った

君とたくさん話せたあと

クラスに帰ろうとしたら友達が迎えに来てた

その友達は

「恋人みたいだったよ」

わあ--

改めて心から

喜びが

嬉しさが

恥ずかしさが

緊張が

なにか果てしなくて柔らかいものが

溢れ出した

あたしは頬が無意識ににやけてしまう中

なぜか少しだけ泣きそうになったんだ


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