一番逢いたい人はいつも

夏がやってきた

永い夢から目覚めた虫たちが

声の限り鳴きじゃくる

短くて儚い命

それでもココにいるんだって

自分の存在を確かめたいんだ

ねぇ

きみと過ごした夏はたったの2回

きみのこころにあたしは今も

居続けてる?

好きだと

伝えられない距離

こんなに

はがゆいものだなんて

思わなかったの

もうあたしはきみのなにでもなくて

きみの隣に並ぶ理由なんて

過去のことばかりで

クラスメイトだったよって

そんな些細なつながりしか

なくなっちゃった

あの儚い恋物語は

もうきみの中でエンディング迎えたかな?

きみの

「遠距離は辛い」

そんな一言で

散った恋だったけど

あたしの…

精一杯の想いだったよ

あんなに人を大切に思ったのは

初めてだったよ

あんなに毎晩

誰かを思って泣いたのは

初めてだったよ

そしてね

こんなに愛する誰かと

離ればなれになるのも初めてだったよ

耐えられないくらい好きって思ってた

でも現実に

きみはココにいなくなったし

戻ってくることもなかった

最後まで変わらぬ笑顔で

また明日も学校で

顔見れるかのように

「じゃあね」

そう言ったきみの後ろ姿

目に焼き付いたままの冬の記憶

ねぇ

今でも

一番逢いたい人は

いつもきみだけなんだ


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