一年後には絨毯に

だんだんと
それまでとは違っていた
長年飼っていた犬が
ご飯を食べない
散歩にも行きたがらない
一抹の不安を抱えた日々だった

ある朝僕は飛び跳ねた
犬がぐったり横になってる
感じる モロに感じた
亡くなった犬を前に
大人でもこんなに泣けるのかと
僕はしこたま泣いた

翌年
不思議な光景が広がった
主を失くした小屋のまわりが
見たことのない花に包まれた
これ以上言葉にならない
ありがとう 僕の元にいてくれて
小さな花の絨毯で
僕はテープレコーダーのように
また泣いた


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