夜のやさしさに包まれて在る女(ひと)
“あなたは美しい”なんて恥ずかしいセリフも
声なき声に乗せれば直ちに
あなたの胸に届けられるよう
何かに祈るような、そんなため息
細められた瞳が宿しているのは諦念だけじゃない
このいまそっと、閉じられる
音なき世界でたぬきがなだらかな丘を見つめてる
距離をスッと詰めてくる話し方のあなたの
雪のような化粧はまるで女優のそれのようで
物哀しさを感じないこともないけれど
迫るような眼差しにひび割れかけた、この心は
気だるげな南国娘に北国は似合わないぜと
「〜ぜ」と言いたい少年心をこの歳になって持て余して
互いにからかい合う熱で
人々の合間を縫って歩いて
流れ星はオス(だと思ったんだ)だぬきの視界を潤したろうか?
“ロマンティックあげるよ”なんてドラゴンボールの歌みたいに
小悪魔チックな平和主義者
オスだぬきをもガチに誘惑しかねないような
そんなあなたのことが好きだぜ
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