生まれて初めてのデートだった
心臓の鼓動は最高潮
今からでも帰りたい気分だった
時間は過ぎる………
…あなたはまだ来ない
約束忘れちゃったのかな?
私との約束もそんなもんかな?
諦めかけて少し涙ぐむ
12月の空の下。 手はかじかんで上手く動かない
『ごめんっ!!』
あなたの少し低い声 間違えるはずが無い
振り返ると,息を切らせ顔は真っ赤
手には小さなプレゼント
それを私に差し出して
『これ…なにがいいか分かんなくて
時間かかっちゃって…』
初めてのプレゼントに自然と涙はこぼれ落ち
それを見た彼は冷たくかじかんだ手を握り締め
私を優しく抱きしめる
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