サヨナラガ言イ終ワル前ニ。

独りよがりな恋ねって。
そんなの私が一番わかってる。
でもあの人の体温忘れられないのは。
罪じゃないでしょう？
いまでもね。
人肌が恋しくなったら抱き合うよ。
でも一番は。
もういなくなっちゃったから。
青春なんて終わって。
いい女になったねって言われるたび。
心の中で涙流す。
彼氏と一緒にお墓参りに行って。
「付き合うことにしたの、」
と言ってみる。
毎回違う人だから。君は呆れてるかも。
学校では一緒に墓参りに行ったら
私は本気じゃないって噂があるくらい。
好きになった人は、似てたの。
君に。だからね。まったく違うあの子を
好きになった時は。
後ろめたくて仕方なかった。
私がお墓にいこっか、と言うと
「俺が一番だろ？」
とわざわざ聞いてくる。
くすくす笑いながら。
「どっちも大好き。」
と言ってみる。
頬を膨らませて拗ねる君が
どうしようもなく愛しい。

ねえねえ。
どんなに不幸だと思っていても
いつの間にか幸せの中にいる私って、
神様に愛されてるね。
だからお願い。
私のために君も幸せになってね。