カッコツケ屋

あの時は それがベストだと思ったんだ

なんかモヤモヤしたものもあったけど

なんたってボクはカッコツケ屋

引き際が肝心と 笑ってSAYONARA さ

それから気づくと心に君がいる

それももうすぐ忘れるさ

けれど気持ちと裏腹に

消えるどころか鮮明になってく

君の笑った顔

はずかしげにちょっと目をふせて話す声

ときどき一緒に帰ったあの道

ちいさなワンシーンがふくらんで

ひとつの物語になってゆく

大切なものは失ったときにわかるって 

よく聞くけど

あんまり身近すぎて気づかないってのも 

ありがちなことだけど

ボクはついついカッコツケちゃって

手痛いしっぺ返しをくう

ほんとの自分を見せられない

悲しいカッコツケ屋


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