わたしは 夢みる

わたしは夢みる
あの人の首に抱きついて
幼女のように甘える自分を

わたしは夢みる
若い女のように 白くしなやかな指で
あの人の髪をかきあげるのを

わたしは夢みる
いつか こときれるとき
あの人がわたしのそばで
逝かないで!
ぼくの命、、、と
泣いてくれるのを

わたしは夢みる
時が過ぎ 老いたあの人に寄り添うのは
糟糠の妻であることを


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