ひとつ願いごと

あーあ

あのときどうして

あーあ

何とも思ってない

そう思えたら楽

あーあ…

好きだと認めない

認めたらぜったい苦しいの

だけど…

このままだってすごく切ない

話すことってないのかな

見つめあうことってもうないのかな

ただ見ているだけなんて

あーあ

あのぽーっとしちゃう長い指で

うったメールを見てみたい

あの見た目とは裏腹に

明るくて可愛い声を

でんわ越しに聞いてみたい

おもしろいって聞く

得意の話を

あたしだけに聞かせてほしい

あたしより何㎝も高い背から

あたしを見下ろした

強い瞳を見てみたい

おもわずきゅんと胸が鳴る

その広くて優しい背中を

何度後ろからぎゅってしたいなって

思ったかな

一つ願いごと

もう欲張りはしないから

…それでも

一つのお願いも

叶わないまんま

あいたいよ…


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