とある少女の冬の願い

街が赤と緑に染まっていって

もうすぐかぁってため息ついて

それでもちょっと心躍らせてて

馬鹿じゃないのって心の中で思って

色づく街を横目に見ながら

流れる冬の雲を睨みつけて

きっと幼子達は

この日を1年かけて待っている。

親と手をつないで笑う子供を見れば

可愛いなって思ってみたり。

あ、でも妹が私に

「サンタさんっているよね!」

ってあの日が近づくたびに聞いてくるのだけは勘弁だけど。

妹の無邪気な顔見たら

「いるわけないじゃん」

とは言えなくてさ…

いつまでたっても捨てられない子供心に

ため息しか出ないけど。

それでも…

密かに冬空に願った願い事。

__今年のクリスマスは雪でありますように。


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