しじま

残された足場に
シ…ンと たたずむ

前は 海
後は 山
境界線の浜辺
しじまに 独り

夢の可能性を 視ていた
過去の絆を 信じていた

触れていた手は
まだ かすかに温もりが残っている

波に飲まれたモノが 
見えなくなるまで
夕焼けに現在(いま)を燃やしながら

独り
しじまに 立っている


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