ありふれた出会いの中で

心に、鍵を掛けていた。

いつどこで、誰が何のために掛けたかもわからない。

ただいつのまにか、心の奥があたしにも見えなくなってた。

何も信じられない。

誰にも心を開けない。

冗談の1つも通じない。

気付けば周囲から孤立していた。

そんなあたしに、手を差し伸べてくれた君。

その手が、誰よりも温かった。

久しぶりに、他人の心を見た。

優しさを感じた。

君と出会えてよかった。

あの時と同じ季節が来た。

あたしの心に、鍵なんて掛かっていない…。


コメント