真夜中に「会いたい。」
どんな我が儘も
怒らず聞いてくれたよね
そんな優しさに
甘えて彼方を困らせたのかな
離さず握りしめていたはずの
右手はいつのまにか
温もりを忘れた
行き場のない落とし物
逃げても、逃げても
追いかけてくる影のように
彼方のいない孤独から
逃げ出せずにいるよ…
二人で見上げた星空は
今でも変わらず輝くのに
一人見上げる空は
輝きを忘れた真冬の寒空
今でも残る薬指の温もり
少し日焼けした肌が
彼方への思いを
消せずに引き止めるの
追っても、追っても
追いつけない満月のように
いつまでも彼方は
愛してくれないの…
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