あたしは忘れない。
貴方がくれた、たくさんの幸せを。
あたしが辛い時、貴方はいつも助けてくれた。
笑顔にしてくれた。
「笑ってて。」って、囁いてくれた。
…けど、
貴方は決して
「泣いてもいいよ。」とは言わなかった。
泣いちゃうと、もっと悲しくなっちゃうから。
そのことを、貴方はきっと、知ってたんだね。
だから貴方はいつも、
「笑ってて。」って、言ってたんだ。
ごめん。やっとわかったよ。
…遅すぎたかな?
でも…
貴方のおかげで、あたしは泣かずにいられたよ。
…ありがとう。
ただ、ただ、ありがとう。
あたしは貴方に何もしてあげられないのに…
なのに貴方は、いつもいつも…
貴方はなんでそんなに優しいのだろう。
優しすぎるよ…
バカ。
そんなんじゃ、もっと好きになっちゃうじゃん。
あたしも貴方みたく、優しい人になれるかな…
あたしは忘れないよ。
貴方がくれた、たくさんの幸せを。
…いつかあたしも、
貴方にたくさんの幸せを届けに行くから。
それまで…
それまで待っててね。
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