【恒星の記録】


帰らない時なら
私はいらない
死んだ記憶なら

帰れ恋人なら
淋しい私に
声を分けてくれ
昔のように

選ばないで
私はかなり希薄

飾らないで
あなたはきっと微弱

東雲しののめの時まで 起きて 観てるから

星たちの空を記録してほしい


慈悲深い心で
門を叩くならかんぬきをはずし
       
裸身を温める
恋人を迎え
差別しゃべつに親しむ悲しみの部屋

とがめないで 私はかなり希薄

おもねないで あなたはきっと微弱

あかつきのときまで
正気でいるから

星たちの空を記録してほしい

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差別(仏教用語)・・・あらゆるものがあるがままに存在し、その価値を認めあっている状態。
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