【何度でも歌う】


心はいつも
嘘を重ね着して強くなる

逃れられないならば
何度でも歌う

虹をくぐる鳥よ――
黄泉よみを恐れぬ蝉よ――

その閉じた目で
私のために泣いて


記憶を秘めた螺旋らせんを  

刃物よりも恐れてる

冬にまかれた種は
契りを疑う

海をわたる蝶よ――
枝を棄てた鳩よ――  

その醒めた目で
私の体を見て

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