「 約束 」

君が・・・
「 約束ね」と
小指を差し出したから

僕は誓ったんだ
ずっとそばに居ると

・・・君の
笑顔が少しずつ
陰りを帯びてゆくのを

僕は気付いていたんだ
移りゆく
季節の中で

君の

頼りない肩が
小さく震えているのを

僕は見ていたんだ
病室の
窓の外から・・・

そして

君は
空高く

空高く飛び立った

大きな翼を広げて
光輝く世界へと

もう
苦しまなくていい

もう
泣かなくていいんだ

その空で
自由に飛び回ってほしい

・・・待っていて

僕もきっと
そこに行くよ

君と約束したから

ずっとそばに居ると

ずっと・・・

ずっと
そばに居ると・・・。


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