苺ジャム

あの丘の草原まであなたとゴンドラに乗っていった
元気のないわたしにあなたは布に包んだ苺を持って来てくれた
布を膝に広げて旬の苺をふたりで分け合った
熟れた香りと赤い果汁が鮮やかで身体中に閃光が走った

草原でキスをした 苺味のキスだった
互いの心臓で 吐息で
身体中がジャムになった

甘酸っぱい夢をみた

レモンを数滴絞った苺ジャム
綺麗なガラス容器に詰めて
またひとつこの大切な想い出を心の宝石箱に入れておく
いつか空へ還るときにはお土産として持ってゆこう
そう思うと何か少し元気になれた気がした
ありがとうを伝えてバグをした
帰り道のゴンドラでわたしの心臓は苺色に染まる夕陽になってキララと揺らめいた 

送信中です


    コメント