幸田文の随筆にある
あとみよそわか
掃除の仕方を父露伴からしこまれた
その躾の言葉
掃除は終わったからとそのままでなく
後ろを見て確かめてと
やったから終わりではない
最終確認もいる
昔の人は厳しかった
雑巾の絞り方ひとつでも
ちゃんと仕草がある
母のいない娘に父親が仕込む
いま
わたしは母のいない孫たちに仕込む
うるさい祖父とは思う
だけどな
それがおまえたちの家族と家庭に
役に立つ日も来る
はたきもかけることなく
箒で掃くこともない
洗濯もみんな自動だ
そんな便利な世の中でも基本はある
飯の炊き方も知らないで
孫娘たちは嫁に行って恥もかく
いいか 米の研ぎ方はこうするのだと
口やかましい祖父が手ほどき
特に注意欠陥の発達障害の娘には
あとみよそわか

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