迷霧の連弾 219

じゃああの時キミが

気分が悪くなったのは

彼女とこころが離れたことを

あの素晴らしい愛をもう一度が

想い出させたから

そうに違いないね

衝動的に理恵に尋ねていた

理恵は首を横に振った

夕焼けを眺めて

歌を歌って

花冠を作って

笑い合っていたワタシたちが

呆気なくこころが離れた

それなのに

完全に人を嫌いになれない

なってはならないという

未練がワタシにあったことを

また傷つきたいのかと

自分が情けなくなった

同時にまた傷つく覚悟で

立ち上がりたいと

願っている自分がいることに

安心している気持ちになった

自分のこころの波が

ぶつかり合って

誰かに助けを求めたくなって

しゃがみ込んで

みんなの気を惹いた自分が

悔しくて悲しかったから

俯きながらキミは言った

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