雪たち降り積もるしろい世界では
浪漫という夢なんて
くだらない幻想なのかな
深海の光の射さないくろい世界では
孤独という音さえ
聴こえない無音の闇なのかな
(じぶんを使って
じぶんを楽しませて
涙を我慢して
じぶんじしんを
卑しめるのは
よしたほうがいい)
朝
うっすらと雪が積もっていた田園
そこに陽が射して
キラキラと輝く世界にしてくれていた
雪が溶けてゆく時間をかけて
私は私の夢を
なんどもなんどもみ直しつづけていた
そして
昼間はいつだって
前に向かって歩けている気がする
すこし憎しみがけたたましくても
悪い嘘によってうす汚く吐く息が染まっても
それさえ許せる
おおらかなじぶんでいられる気がする
そして夜は
夜風が
哀しいひとの叫び声に聴こえたら
星空をみあげて
けんめいに
たったひとつでいいから流星を探すだろう
今夜は双子座流星群がいくつもいくつも
流星を流してくれる夜だと云うが
私にはたったひとつでいい
その流星にたったひとつの希いを希う
哀しみの夜風を
どうかこれ以上泣かさないで
みえない地の底から聴こえ出す
凍えるほどの悲鳴が
私の微笑みをそのとき
冷たい作りものに変えるかもしれない
この世界に傷つけられたふりはもうやめて
降り積もる雪の去り際に美しさを求めずに
だれもいないから救いもない
降り落ちる雪をてのひらに受けて
てのひらに降り積もる雪は
なにも清くも白くもなくて
だれよりも哀しい吐息を吐き
その身を震わせつづけるだろう
それが生きるってことだと
真摯な瞳で
鏡の中のじぶんと
どちらかが目を逸らすまで
睨み合いつづけることだろう
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もう、冬も終わりますね、そこで過去作ですが。
あ、いつもお読みくださり誠に有難うございます。でわ、でわ。

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