うまれたての満月

北風が凛と吹き

月が消えゆく 遠くの漁り火

足元はゆらめいて

ガラスの向こう側には

空の海に沈む月

波打ち際の紅い貝殻みつけたら

裸足の足を思い出す

時に流され 消えた蝋燭

黒煙の雨に洗われて 

再び現れた金の三日月 金の舟 金の弓

ひとつ ふたつ、みっつとさざめきながら

満ち潮に誘われてゆく

そういえば ひな祭り 

夕刻の山間に焼かれた

桃色のケーキの雲も頂いた

北風が流れて 薄氷に放たれた矢

 夜空を突いて 羽ばたく

北風に瞬くひとつ、ふたつ、みっつの星

あの黒い瞳の輝きに似て息を離さずに

皆既月食を遠くから見ていた

雪 桜 若葉色の金平糖を姫と食べた

放たれて再びうまれた満月のひな祭りに

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    コメント

    1. 木内 のりさん

      金さん銀さんどちらも素敵ですね。
      昨晩の皆既月食は はじまりは雲の合間に赤銅色がゆらゆらしていましたが
      見えなくなってから出てきた月は金色がキラキラとさざ波が満ちるように満月に変わっていきました。その光景を現してみたかったです。
      金弓を気に入っていただけて嬉しいです。
      素敵なご感想をありがとうございました。

    2. >金の弓

      >ローマ神話の
      キューピッドみたい!

      銀もいいけど、
      やっぱゴールドは絢爛

      ステキ

      お久しぶりです
      (*^▽^*)