理恵の言う彼女とは
最後の科学の授業から
教室に戻る時に
ボクたちがすれ違った
女子生徒に違いない
そう思ったけど
確認することは必要ない
だからボクは黙って
理恵の話を聞いていた
理恵は話を再開した
入学してから
一週間が過ぎた頃
彼女はクラスの
ある生徒たちと
友だちになった
誰と友だちになっても
別にそれで彼女を
責められはしない
彼女が平穏な
中学校生活を送るためならば
反対できないし
文句も言えないことは
十分に理解していた
ただ悲しかったのは
そこまで言って
理恵はまた黙ってしまった

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