愛があるゆえに離れがたく
上手くいかないと憎んでしまう
そんな恋や家族の愛憎に疲れて
打ち上げられた流木になる
私の悲しみよ
枯れてしまえ
記憶という年輪を抱いて
白ちゃけた軽い死が
波打ち際で黙るだろう
それも洗われて風物詩
粉々のガラスがまぁるいシーグラスに生まれるように
若い日の悲惨な失恋も
ちゃんと愛してくれなかった父も
角が取れて遠雷を聞く浜辺よ
明日があるさ
海辺にたどり着いた輝石よ
ヒスイ海岸で拾った緑の耽溺よ
紫水晶に煙る命を覗きこんで
ため息と石との契りよ
人は経験に傷つき、
磨かれて、気がつけば玉(ぎよく)であれ
内包物(インクルージョン)や、
歪みや亀裂もまた、
愛でるべき宝石の個性で
それはその人が生きた歴史なのだから
そんな風に人を愛せますように
そんな風に愛してください

コメント
言葉選びが繊細で 素敵な詩でした
わぁ、ありがとうございます!
人生は折れちゃいけませんけどね、
詩のきゃしゃは好きです。
>そんな風に愛してください
>そんな風を愛してください
助詞を一文字替えると
2通りの読みが可能に
なりますね(*^^*)
「ふう」「かぜ」
風になりたい、なんて歌もありましたね。
そう思うこともよくありますが、もっと我欲に満ちていたりもしてね!笑