迷霧の連弾 231

保健の先生の考えに

共感したくない自分がいた

成長は生きる上で

大切なことなのに

成長によって

幼い頃から続いていた友情

それが呆気なく崩れ去る

その一方で

成長が未熟だから

その現実を受け止められない

何も考えずに

漫然と中学校生活を

過ごしてきたボクには

無縁のような現実

いずれにしても

現実に理恵が哀しんでいる

その哀しみから

抜け出すことができず

哀しみに浸かっていることが

正常であることに

疑いを持たないように

理恵は自分を戒めている

そんな理恵を救いたい

そう思うのは当然と考えていた

でも現実には

ボクたちは中学校を卒業したら

別々の進路を歩むだろう

理恵に寄り添えるのは

もう数ヶ月しかない

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