迷霧の連弾 228

理恵が教室から

出て行くのを見送る

やがて理恵の

廊下を駆ける音が

聞こえなくなった

ボクは急いで

保健室へと向かって

走り出していた

息を弾ませて

ノックもせずに

保健室の扉を開けた

保健の先生は

驚いてボクを見ていた

いきなり扉を開けたことを

先生から咎められる前に

ボクはスミマセンと謝り

先生の前に立って

すぐにさっきの出来事を

話そうとしたけど

呼吸とこころが乱れていて

言葉が出なかった

先生はボクを椅子に座らせて

まずは落ち着こうか

そう言って

背中をさすってくれた

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