迷霧の連弾 215

理恵の言う彼女とは

最後の科学の授業から

教室に戻る時に

ボクたちがすれ違った

女子生徒に違いない

そう思ったけど

確認することは必要ない

だからボクは黙って

理恵の話を聞いていた

理恵は話を再開した

入学してから

一週間が過ぎた頃

彼女はクラスの

ある生徒たちと

友だちになった

誰と友だちになっても

別にそれで彼女を

責められはしない

彼女が平穏な

中学校生活を送るためならば

反対できないし

文句も言えないことは

十分に理解していた

ただ悲しかったのは

そこまで言って

理恵はまた黙ってしまった

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