繰り返して 繰り返して

夜明けが近づいてくる度に
無数の透明な積み木が落ちてくる
積み木は凄まじい音を立てて落ちるから
透明なのに重さが伝わってくる
全速力で眠っても逃げ切れないから
影ごと夢を潰されてしまう前に
瞼の裏で寄り目をする

居心地の良い場所に留まって
自分を愛してくれる人だけを大切にすればいいさ
いずれ何もかもが変わってしまうのだから
何度でも繰り返せばいいさ
嘘も忘れてしまえば本当になるのだから
繰り返していることを忘れてしまうまで
何度でも繰り返せばいいさ

はっとして寄り目を解くと
積み木遊びの途中だったことを思い出す
脳味噌がぼんやりとしか震えないから
どんな形に積もうとしていたのかまでは思い出せない
晩御飯は何が食べたいかと母さんが聞いてきたから
五歳児のあどけない声で
カレーライスが食べたいと叫ぶ

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