あるいちにちのおわりに

あさがたから
降りつづく雨が
鋭い白い矢のように湖面に刺さる

昼前には
雨があがった青空に
大きく七色の弧を描く頑是ない虹

恥ずかしい久しぶりな涙

崩れ落ちそうな遠ざかる橋

たった一度の深い悲しみは
なにごともなかったかのように
鏡のような心を裏切るだろう

街はどこにも愛など転がしつづけ
夜の光は人工花の美しさを照らしつづける
なにも知らないままで幸せを探そう

いつのまにか未来は現実となっており
ほおって置かれた愛が
震えながらちいさな純情にむしゃぶりつく

氷の影が家家の団欒を侵してゆく
ささやかな涙の時間もそっと凍らせる希望
佇んで飲み干す毒薬もいまや尽き

ただ笑っているしかなくなる

崩れ落ちながら笑っているしかなくなる

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