捕らわれた小鳥

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君が、

いつもの
聞きなれた足音で横切り

私は、

ただその背中を見つめる。

時々、

すれ違い様に
声をかけたり

偶然 、

会えた時には

少し緊張して
おしゃべりもした。

朝は、
いつもの場所に
君の姿をさがして

夜は、
まだ居るかな・・・って
のぞき込んで・・・

・・・そんな、

つかず離れずの
じれったい毎日を

泣いたり

笑ったり

悩んだり

喜んだりして

まるで

「君」という籠の中に
捕らわれた
鳥のようだった私

逃げることもできず

逃げることを選ばず

その籠の中でずっと

君を

待ってた。

そして

君が去った今も
籠から出られない私は

きっと もう
飛び立たなければいけないんだ

けど、

まだ少し
翼が重くて
うまく飛べそうにない

私の羽根はまだ

涙で
乾かないから・・・


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