雪虫が舞い始める季節に
見上げる空は儚い気がして
帰り道にはいつもの車列
様々な色のランプが明滅する
いつもは気にならない筈の
怠い足を動かすという行動
その足はコンビニに向かう
ひとまず風から逃れて
目的もなく取り敢えず
ホットコーヒーを買って
猫舌な私は啜って飲んだ
変わらない私
季節は確実に変わってゆく
秋が終わる
私は変わらない
私は一体何を待ってる
顔を上げた先
一体何が変わる訳もなく
車列が灯す光を辿ってる
そこに見知った友人の姿を見かけて
コーヒーがまだ温かいうちに
本音は行方を眩ました
あと少し経ったら雪が
本格的に全てを隠すのだろう
鬱陶しい雪虫を払って
笑顔を向ける
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タイトル(御題)は「彗星03号は落下した」より