ありがとう。もう迷わないよ。

久しぶりに普通の子らしく
男の子と遊んでみたの

帰り道
家まで送ってくれた子に

『好きな人、いない?』

そう聞かれてね

“いない”

て答えたら良かったのかな
あたし気付いたら 

“いる”

て答えてた。
心配そうな顔の彼

“なに?”

て聞いたら

『辛そうな顔』

そう言われた
はは、と
引きつった笑いを漏らせば

『辛くても、好きなの?』

そう言われた
頷くしかないじゃんね
全部、図星だったよ

『一途だな』

そう言われて

“諦めが悪いだけだ”

と、自嘲するように笑えば

『絶対諦めんなよ』

そう釘を刺された
あなたとの距離の遠さを
ぼんやりと伝えても

『叶うから信じとけ』

迷いの無い目で言われて

“根拠もないくせに。。”

って、口では言いながら
泣きそうになった自分がいた

どうしようもないね

あなたへの依存を
少しでも弱くしたくて
遊んだはずだったのに

 

『俺、お前のこと好きだった』

そう言われても
わたしの心は一つも揺れなくて

『応援してるから、叶えてみせろよ』

そう言われると
わたしの心は強く揺れた

依存はさらに強まるばかりで
弱まることを覚えてくれない

もういいや
開き直る

ねえ。彼の想いを無駄にしない為

あたし想い続けるから

もうふらふらしたりしないから


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