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No.1562 投稿者:優 投稿日:2011/05/27(Fri) 23:17

最後

  


  最後のデートに行った。



 付き合い始めのときみたいに


 無邪気に笑ってはしゃいで。



 このまま時間が止まってしまえばいいのに。



 そんな淡い期待もした。



 そして来てしまった。  別れの時間。



 笑うことさえできなくなった。



 「ごめんね…。 辛い思いさせて。」


 「違う。お前は悪くない。

  悪いのは全部俺だから…。」



  謝らないでよ。


 悪いのは君だけじゃないんだから。



 
 そして君が別れを切り出した。



 「じゃあ…。」



 「待って!」


 無意識に呼び止めた。


 「…何…?」


 もう全部言っちゃうしかない。


 「あたしは君の事まだ好きだから!!

  本当は別れたくなんてないよ…。

  でもそれで君が傷つくなら…。」



 「俺だってお前の事好きだよ。

  でも俺らもうだめなんだよ…。」



 「そっか…。」


 
  君はあたしを抱きしめた。


  そして震える声でそっと言った。



 「好き。…だけどさようなら。」



 もう限界。


 あたしは泣いた。  涙が枯れるほど。


 笑ってお別れできなかったね。


 ううん。  できるはずなんてない。


 「じゃあ…。もう帰るね。」


 「あぁ。 …幸せになれよ。」


 「…ありがとう…。」



 優しい君は最後まで優しかったね。



 本当に本当にありがとう。



 絶対に忘れないよ。



 あたしの最初で最後の恋。




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