ポエム
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離ればなれ
……私は…

もう君の隣で

同じ音楽を響かせることは

できないのでしょう



きっとまた君の隣で
中学生だった頃と、同じように
笑っていられるんだと

誰よりも、その楽器を愛した私は
また同じ楽器を君と吹けるんだと

根拠もなしに、思い込んでいた


…はは

信じた私が馬鹿だった

さよなら
根拠のない希望

君と私は離ればなれだ


君はたまにだけれど
私のこと鬱陶しそうにしていたね

よかったね

もう隣にはいられないから

君の邪魔にはならなくなるよ

嬉しいでしょ?




……なんて

そう思いたかったのに


君は
私ともう隣にいられないことを知って
とても落ち込んだ

そして呟いたんだ…


「信じてる」って




泣きたくなった



お互いが中学生だった頃

共に過ごした、一年と数ヶ月

その、長いようで短い時間で

私が思っていたよりも強い

信頼関係ができていたこと


例え君が
私と同じ想いを抱いてないとしても

私のことを
大切に思ってくれてたってこと


君も

私と一緒に

同じ楽器を吹いて

一緒に練習したいって

望んでくれていたこと


何も知らなかった

何も…



そんなに信頼してもらっていたのに

私は…………


……馬鹿だ
15/05/16 21:54更新 / 美鈴*

■作者メッセージ
…お久しぶりです。美鈴です。

部活に入りました。
吹奏楽部…あの先輩のいる部活に…

また先輩と共に
大好きな楽器を吹き続けたいと

先輩の隣でステージに立ちたいと
心から願っていたのに…


楽器、変わっちゃったんですよ。


この高校に来た意味ないじゃん
どうして楽器変わっちゃったの
もう辞めようかな
なんて思ってしまった私に
お母さんが、先輩のお母さんが話していたことを話してくれました。

先輩が落ち込んでいた、と
でも、ぽつりと
「信じてるから」
「希望の楽器になれなくても、ちゃんと部活続けてくれるって信じてるから」
そう言ったそうです。


寂しいような
少し嬉しいような

今、そんな複雑な気分です

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