ポエム
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枯れたひまわり
ある日の夕方。

買い物帰りに、
公園で一人ブランコに乗る。

ブランコは遊んでくれてうれしいのか
キィキィと大きな笑い声をあげるように
音を鳴らした。

ふと、公園の花壇に植えられた枯れたひまわりが目に入った。

その姿はまるで、
夏の本当の終わりの姿に見えて、
少し切なくなった。

「あれ?」

聞きなれた声に思わずハッとする。

「ここにいたんだ!家にいないからびっくりしたよ〜」

あたしを見て安心したようで顔をほころばせながら、
あなたはなぜか隣のブランコに乗った。

隣のブランコも大きな声で笑い始めた。

「暑かったでしょ、大丈夫?顔色少し暗いけど」

「大丈夫だけど…今日仕事早く終わったの?」

「うん」

よっぽど安心したのかニコニコしながらあたしに言う。

夕暮の赤い色がさらに赤くなり始め、
だんだん黒っぽい青が空を染め始めた。

蝉の声とあたしたちの声とブランコの笑う声しか
聞こえなくなった公園に
枯れたひまわり。


「…来年の夏も一緒に過ごそうね」

真っ赤になりながら言ったその言葉。
あの日以来の勇気。


「バカ」

その言葉にビックリしてあなたを見ると











「来年じゃなくてこの先ずっとのほうがよかった」

少しほっぺを膨らませて不機嫌そうにでも少しうれしそうに言った。
13/08/23 16:30更新 / 星の銀貨

■作者メッセージ
あいかわらず
彼の女子力には憧れる…。

少し分けてくれ!!!

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