ポエム
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ぬくもり
「寒いね」
「寒いな」

何か言えば
答えが必ず返ってきた

「暖かいね」
「暖かいな」

二人で暖房の前
群がって温もりを求めた

あの時は当たり前だった
君の存在

いつしか
届かないほどに
遠くなっていたことに
気付きたいわけなかった

「寒いね」

一人きり
返事は返らず

「暖かいね」

暖房の温もりは
なんだかとても寂しくて

「ねぇ、貴方は今どこにいるの?」

答えなど
返ってこないのに

問うことを
止められなかった

「ねぇ、貴方は今どこにいるの?」

手を伸ばしても
前に進んでも

君の姿は
何処にもなくて

「ねぇ、もう会えないの?」

君にとっては
どうってことないだろうけど

私にとっては
それはとても大きなことで

「ねぇ、もう会えないの?」

その問いは
青空に溶けて
消えてなくなった。
14/11/14 01:34更新 / 美鈴*

■作者メッセージ
あの頃は幸せだったなぁ、と。

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