ポエム
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水曜日。
合唱練習が終わって
教室に戻る途中で
帰ろうとしている君を見かけた。

今日はいけるかも!?
そう思って急いで帰る用意をして、
学校を出た。


いつもは部活があって
君と私が下校する時間は違う。
けど水曜日は部活がなくて
結果、同じ時間帯に帰ることになる。

そして、君の家は
私の通学路上にある。

つまり。
なんとかタイミングを合わせたら
君と会える訳で……

久々にその作戦を決行してみようと
してみたわけだ。


が、想定外な事が起きてしまった。

学校を出てしばらくはまっすぐな道。
結構、見晴らしがいい。
が、君の姿はどこにもなくて。

焦って焦って。

その結果。

急ぎ過ぎて、
君に追い付いてしまったんだ。


…今考えてみると、
あの時の私は寝不足で少しおかしくなってたのかもしれない。


だって。

「先輩一人ですか??
一緒に帰りません??」

…なんて言っちゃったんだから。

君は
「俺の家、すぐそこなんだけどな」
と苦笑いして。
「んじゃ、すぐそこまでな。」
と言って。

やった!一緒に帰れる!
と思ったのもつかの間。

「んじゃ、よーいどーん。」

そう言って
君は猛スピードで自転車をこいだ。

なんで競争するの!?

若干パニックになりつつ
君を急いで追いかけた。


「っしゃ!勝った♪」
無邪気に喜ぶ君を
可愛いと思いつつ見つめた。


「久々に楽しかった。
んじゃ、お疲れさん。」

そう言って君はさっさと家に入ろうとする。
私ももう帰ろうと、ペダルに足をかけた。

と、君は私の方を振り返って。

「今日の指揮、よかったと思うよ。
本番、頑張ってな。
じゃ、また明日。」

そう言って、
今度は本当にドアが閉まった。

今日の練習、見られてたんだ……
はぁ。
まぁでも、君が応援してくれるなら
もっともっと頑張ってみようかな。



…『また明日』、か……。
明日、君に会えるかは分からないけど
また会える事を信じて。

「また明日。」

私は閉じたドアに向かって、
そっとつぶやいた。



そんな、水曜日の放課後。
13/09/11 22:49更新 / 美鈴*

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