ポエム
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ちょっとふざけて書いてみた。No.3w←
とある部活の日のこと。



・3年生の私物を整理する
・3年生の使っていたロッカーの整理
・3年生の椅子を片付ける

…などなど

まるで3年生がいた痕跡を
跡形もなく消そうとしているような
そんな練習プログラム。


まぁ仕方ないので
先輩達のロッカーを整理しておく事にした。


私のパートは一人に1ヵ所ずつ、
使えるロッカーがある。

…ロッカーというより
棚と言うべきかもしれないけど。

まぁともかく。

片方の先輩のロッカーは、
綺麗に片付いてた。

少なくとも、譜面やその他もろもろは
ちゃんとまとめてあった。

さすがパートリーダー。
しっかりしてる。


そして、君はというと…

「……………。」

何かいそうで、怖い。

なんか、カサカサ音をたてて
何か出てきそうで怖い。


けどロッカーの整理しないと…!


意を決して、手を入れて、
中のものを取り出していった。


掃除用具はまだいいとして。
造花とかサンタ帽とか…
サンタの髭とか。
一体いつの??

これ、タイムカプセルなんですか??
いや、カプセルじゃなくて
タイムロッカーとでも言うべき??


とりあえず全てを取り出し
大量の譜面を整理し始めた。


…あ。これって。
私が一番最初に練習してた曲だ…
確かこの曲、
すごく張り切って練習してた割には
全然吹けなかったんだよね…

あ。これも。
確か初めての夏祭りで吹いたよね……
これも全然吹けなくて
落ち込む私を君が慰めてくれたっけ?

あ、この曲!
君がソロを吹いてた曲だ♪
練習の時は凄く上手かったのに
本番ではミスしちゃって
君はずいぶん落ち込んでたな…


たくさんの思い出を振り返りながら
たくさんの譜面を整理していく。

整理というより、
たまに挟まっている譜面では無いものを
ただ分けていくだけだけど…


そして、最後に残ったものは。

灰色と、黒の画用紙。
裏には、譜面が貼り付けてあった。


あ。これ……
コンクールの…………


頑張って練習してきたこの曲

君との
ほぼ最後に近い思い出。

冬の寒い時期も
夏の暑い時期も
この曲を練習してきた。

君と同じ目標を持って
頑張って練習してきた……


残酷だった結果と

いつものように振る舞いつつ
凄く落ち込んでいた、君の姿……

暗い音楽室で
少しの間だけ
二人で話した

君は私を
慰めてくれた
励ましてくれた……

その優しい心で
私を包んでくれた…。


あの頃の事が
鮮明に頭に浮かぶ。

…まだ、1ヶ月しか経ってないんだ…


あの日の事をまざまざと思い出し
少し泣きそうになった。



君の使っていた
かなり散らかったロッカーには

私にとっての大切な思い出が
たくさん詰まっていた。

この大量の譜面に
色んな記憶が記されていた。


さっきの譜面の隅に小さく書いた。

「今までありがとうございました。」

きっと君に届く事はない
最後のメッセージ……。
13/09/09 00:20更新 / 美鈴*

■作者メッセージ
長くなってしまいました…

感想等待ってます♪

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